トルコリラ円は常に、リスクが高いからやめておくべきだといわれていますが高金利が魅力でもあり、投資家たちから目が離せない存在になっています。Fカレでも高金利通貨の代表格としてトルコリラを常にウォッチしています。さて今後のリラはどうなるでしょうか?
意外だった金利据え置き
AKP総会に先立ち、トルコの中央銀行は20日、アンカラの本部で定例の金融政策委員会を開きました。中銀は今年3月以降、3つの政策金利のうち上限金利の翌日物貸出金利を7カ月連続で引き下げました。今回も追加利下げするとみられていました。しかし、20日の会合では3つの政策金利を全て据え置きました。
会合の前日、エルドアン大統領の側近2人がそれぞれ「利下げを止めるべきだ」と発言しました。エルドアン大統領と側近、閣僚はこれまで、経済を刺激するため低金利の必要性を繰り返し主張、中銀に政治圧力をかけてきました。方針を変えたのか?
引用:マネースクエアジャパン
このブログでも書きましたが、20日の政策金利で利下げをしませんでした。直近のドル/トルコが過去最安値を更新したからと言われています。そこに配慮せざるを得なかったようです。この方針にマーケットは一定の評価をしています。
大統領の権限強化のスケジュール
現在与党のの首脳陣は、憲法改正に向けて動き出していいます。スケジュールはこんな感じのようです。
◆現在~2017年1月:
非常事態宣言が引かれており、大統領の権限が強化されている。(議会の承認がなくても大統領の一存で決めることが可能)
◆2017年1月:
AKP(=与党)は憲法改正法案を議会に提出、2017年1月中の議会承認を目指す。
◆2017年4月:
憲法改正の是非を問う国民投票を実施する計画
よって、2017年1月、4月が為替が動くタイミングなのかもしれません。引き続きトルコの動向にはチェックが必要です。

mako

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