2016年 EUの岐路 ~序章~
2016年のユーロは、イギリスの EU離脱の是非を問う国民投票に始まり、イタリア選挙、オーストリア選挙と、どの選挙にもEU離脱の是非を問う様な内容の選挙が続きました。
これを受けて、ECB(欧州中央銀行)は、現在の金融政策をドイツ選挙終了まで維持していく方針、との報道もありました。
2017年も 選挙で賑わうEU諸国。
これまでの振り返りとともに、2017年のEU選挙の流れを確認していきたいと思います。

2016年 EU選挙の振り返り
イギリス
国民投票の結果、EU離脱が決定 → 2年の時間をかけて離脱へ向けた協議が進められています。
そして、金融の街=ロンドンの行方が懸念されています。
お金の流れ、経済の流れが、ロンドンと世界の繋がりを今後どの様にしていくのでしょうか。。。
イタリア
現政権をかけての憲法改正選挙は否決 → レンツィ首相は辞任へ。
憲法改正の反対派が多かったものの、反EUを掲げる五つ星運動が今以上に勢力を増してくると、再度EU離脱問題が過熱してくる可能性もあり、2016年の選挙結果だけを素直に喜べない状況が続いています。
オーストリア
大統領選 やり直し選挙 → EU支持派ファン・デア・ベレン氏の勝利。
新大統領は、ドイツとの繋がり強化を主張してきたことから、EUからも安心した声が上がりました。
2017年 EUの岐路 ~本編~
EU圏内 経済牽引No.1のドイツ、No.2のフランスでも選挙がある為、EU話題は尽きません。

オランダ
3月 議会 総選挙
★自由党のウィルダー氏が首相になると、EU離脱を問う選挙を行う、としているため、自由党の勢力がどこまで伸びてくるのかに注目が集まっています。
フランス
4月 第一回目 大統領選挙
5月 第二回目 大統領選挙
※第一回の投票で過半数を得られない場合、2週間後の第二回目の投票(決戦投票)で正式決定となります。
★政権交代に注目が集まっています。
ドイツ
9月 議会 総選挙
★求心力が低下しているメルケル政権が交代になるか、に注目が集まっています。
まとめ
国民一人一人、経済力や家庭環境も違うため、EUの恩恵を感じられている人もいれば、そうでない人もいます。
EUだけの問題ではなく、日本にも繋がっている問題でもあるので、2017年もEUの動きには注目です!
そして、相場に柔軟に対応できる様に、日々のポジション整理は徹底しておきたいものです。


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