(5月21日加筆)
最近再び外貨預金に人気が出ているとのニュースをみました。円で保有するより世界の通貨で保有しようという個人が増えているとのこと。その規模7兆~8兆円だとか。これまでの常識として高金利外貨預金といえばオーストラリアドルでしたが、最近は低金利政策もあり、あまり旨みが無くなってきています。
今、狙うならトルコリラ/円が注目です。
しかしそれぞれいろんな問題があり、レバレッジ管理をしっかりしないと逆に大損してしまうので、要注意でもあります。
そんな中、各FX会社に動きがあります。
【GMOクリック証券】
5月22日(月)よりFXネオでもとうとうトルコリラ円の取り扱いがスタート
これまで通貨ペアを絞って、スプレッド狭く、デイトレーダー向きのイメージが強いGMOクリックでしたが、いよいよ取り扱いスタートです。
【ヒロセ通商 LIONFX】
2017年5月22日(月)より「トルコリラ/円」のスプレッドを超大幅に縮小。現状:4.9銭→NEW:2.9銭 ※原則固定(例外あり)
これはめちゃくちゃすごいですね!2.9は史上最安値ですし、さすがヒロセ通商!頑張ってます。
GMOも、ヒロセもトルコリラ円のトレードが活発になる方向でサービス改善してきているのは、
トルコリラ円が今後は(長期的には)上昇していく憶測があるからでしょうね…。
今年を底に反転し、上昇傾向に入ってほしいものです。
では、チャートをチェックしてみます。
(↓↓5月9日執筆↓↓)
トルコリラ/円が堅調に推移しています。その要因をテクニカルとファンダメンタルの両方からチェックしてみたいと思います。
チャート分析
日足チャート

日足ではキレイなWボトムを形成し、ネックラインを超えたあたりにいます。このまますんなり上昇とはいかないでしょうが、じりじりともみ合いから上昇トレンドへと向かいそうなシナリオも期待できそうです。
週足

先週、26週線をを抜ける動きがありました。今週も大きな変動がなければついに実体線で26週線を抜けることになります。ここがレジスタンスとなるのか、本格的な上昇トレンドとなるのか、要注目です。ちなみに前回26週線を実体線でしっかり抜けるたのは、2014年10月なんですね。ほぼ2年半ぶりとなるトレンド転換になるのでしょうか。
経済指標や要人発言など
4月16日の選挙後から約3週間の注目指標や要人発言です。
<ポジティブ>
・シムシェキ副首相は、ブルームバーグのインタビューの中で、早期選挙の可能性を否定。トルコ政府の優先課題は、政治の安定と経済成長だと明言。
・5月3日に発表されたトルコの4月の消費者物価指数は前年同月比で11.9%の上昇。しかし、変動が激しい食品などを除いたコア指数は9.5% から9.4%に低下し、インフレが緩和される気配。
・国民投票後にトルコリラの対米ドル相場が堅調に推移、トルコの主要株で構成されたETFが買われる。=外国マネーを呼び込む
・4月の自動車輸出は、増加傾向が拡大(トルコ経済においても自動車産業が占めるシェアは大きい)。=経済成長の糸口となるか?
<ネガティブ>
・1万人近い裁判官や警官らが「反大統領派を支持した」などの理由で停職処分=離職率、雇用不安定化への懸念
・ムーディーズは3日、トルコの銀行部門の見通しをネガティブに維持。S&Pは5日、トルコの格付け見通し(アウトルック)を将来的な格下げの可能性を示す「ネガティブ」に据え置く。
4月16日選挙により政治安定はこれまでよりも進むかと思いますが、肝心の経済成長が見えてこないままでしたが、ここにきて、ポジティブなニュースが出てくるようになりましたね。一方で公務員を停職にしたり、若者の離職率が引き続き高水準になることなどから、雇用に関する課題はまだまだ解決するべきことがたくさんありそうです。
今後もトルコの動向には注目です。

mako

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